「あれ? 東じゃん」 「はい、これ」 担任に渡されたプリントを、稲実に渡した。 「なにもらったんだ?」 「推薦」 「は?! 早くね?!」 「推薦の、説明〜」 「…んだよ」 「ははっ! ありがとー!」 「…好きだよ」 なんで、今、言ったのか。 自分でも、よくわからなかった。