「はい、誕生日プレゼント!」

そう言って彼は私に白に薄いピンクのリボンでラッピングしてある長細い箱を渡した



今日は私の17歳の誕生日


明後日から私は高校2年生になる


今、私にプレゼントを渡したのは私の彼氏


彼も明後日から高校2年生

ちなみにこの人は35人目の彼氏


「美代、あけないの?」



笑顔で早くあけてと言わんばかりに箱と私を交互に見る



「あけない。帰ってからのお楽しみにするから♪」




そう満面の笑みでこたえる




ただ単に楽しみなわけじゃなくプレゼントが変なものだったりした時リアクションが取りづらいから




「あけてよ。美代の喜んだ顔が見たい」




どうやら、かなりの自信があるらしい



あまりにも彼がしつこいから



私はピンクのリボンに手をかけた




どうか変なものではありませんように



そう祈りながら