健太「あれ、バレてた!!」
俺は笑って誤魔化そうとしたが、一輝には俺の微笑みなど通じるわけもなく――
一輝「バレバレだっつーの。俺を誰と思ってんだよ?」
一輝は真顔で俺に訪ねてきた。
健太「俺の親友だろ。」
ったく、一輝なに言わせてんだよ。口にしたら恥ずかしいじゃねぇか!!
俺はとにかく照れていて、俯いて頬を人差し指で掻いていた。
一輝「なに言ってんの!?違うよ。」
健太「えっ!?」
一輝「俺だぜ?何回も二次元の世界に入っている選ばれし者だぜ。一般人とは一味違うんだよ。」
なんか現実離れしたことを一輝は真顔で当たり前のように語っているが、だれが聞いても引くよな!
いや~、本当に残念な子だな!
一輝「んまっ、あんまりヘコむなよ。今度二次元の世界についていろいろ教えてやるからよ。」
そう言って、一輝は屋上から去っていった。


