そして、夜は明けてバレンタインデー当日になった。
もう今の俺は昨日みたくくよくよはしてない。だって俺には素晴らしい友達がいるからな。
昨日の夜に慎一から心配のメールが届いた。メールがきた時はすごく嬉しかったんだが、添付データに慎一と知宏が変なものを持っている写メがあった。
俺にはそれが認識できなかった。
よし、身支度終わったし後は慎一を待つだけか。
……今日貰えるかな、チョコ。1つでもいいからほしいな。と密かに願う俺がいた。
『ピーンポーン』
『ガチャッ』
慎一「お~いけんた~!迎えにきたよ~。」
健太「ごめんごめん。お待たせ。」
俺が玄関に行くとニヤニヤしている慎一がいた。なんか気味悪いな。
慎一「健太、今からいいものやろうか?」
健太「え!?なに!?」
慎一「じゃんじゃじゃ~ん。」
慎一から何かが出てきた。
…あれ?あれってもしかして――
慎一「ほら健太、昨日知宏と一緒に健太のために作ってきたよ。」


