「つまりは鬼が相手なら、どんなに暴れてもいいって事ね?」

「え?ま、まぁ…そうなるわね」



お母さんが曖昧ながらもそうだと肯定してくれた。


よし、いいストレス発散になる。


この時の私は、そんなポジティブかつ甘い考えを持っていた。



「よっし!先ずは雉さんを見つけるぞー!!」

「『おー!!』」



私が拳を天井に振り上げると、エンジと真白も私に続いて同じ動作をする。





こうして、鬼退治への長い道のりで、私達はようやくスタートラインに立った。


一人足りないが、悪しからず。



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