お母さんに批判の声を浴びせる袁次。


その言葉が口から出た時、私は団子を突っ込んだ。

そして袁次を解放してやると、そこには袁次ではなく小猿がいた。



家の中に、サル。



『うおっ!変化出来たー!!』

「良かったわね、エンジ」



喋って、そしてその辺を飛び回って暴れる猿。


その猿に、何故かお母さんは“エンジ”と言った。





この状況を頭で理解しようとしちゃいけないのかも。


瞼が次第に重くなる。

目眩が私を襲った。



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