ゴロゴロしながら、夕飯が先か袁次の帰宅が先かを考えていると、先にやって来たのは袁次だった。



「ただいま!」



部活後にも関わらず、元気な状態で帰ってきた袁次。

少し興奮したようだった。


足音を立てて、勢い良く私の部屋に入ってくる。


以前からノックしろって言ってるのにしないため、注意しようと口を開いた。

だけど、袁次が手に持っているものを見てギョッとした。



「姉ちゃん見てみろよ!そこの公園に子犬が倒れてた!!」



その子犬は白くてモフモフしてて、砂で少しばかり汚れていた。



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