だいぶ夜もふけ
寿は酔いつぶれてしまっていた。
そんな寿に上掛けをかけながら
「龍君シャワー浴びて、ごめんなさいm(__)m
パパ、嬉しかったのよ。息子ができたみたいで…」
「いいえ…ボクも楽しかったです。
じゃーすみません、シャワーお借りしますね。」
龍がシャワーに向かおうとすると寿麻が
「ところで、龍はどこで寝るの?家、部屋無いよ…」
焦る寿麻に美沙は
「何言ってるの?あなたが使っていた部屋が有るじゃない。ベッドだって寝相が悪いからダブルだし…
別に良いじゃない、あなた達、婚約してるんだから。早くお婆ちゃんにはしないでね(^O^)」
「なっ…何言ってるの!!ママ!」
寿麻は真っ赤にしながら美沙の背中を叩いた。
美沙はそんな寿麻を無視するように自分の部屋に入って行った。
ソファーで寝ている寿を置いて…。
寿麻は訴えかけるように龍を見た。
しかし…
「オレの事は気にするな!寝相が悪くても怒ったりはしない。」
龍はそう言ってシャワーに行ってしまった。
寿麻は1人リビングに残され…
『ママは一体何を考えてるのよ!
仮に婚約はしていても、まだ嫁入り前だって言うのに…
それに…龍…
何も考えてないのか?
それとも…私を女と見ていないのか…
どっちにしたって私にとっては一大事!!
龍を床に寝せる訳にもいかないし…
かと言って、私が床…?
なんでこんな事になってしまったんだろぅ…。』
そんな事を考えながらリビングをウロウロしていたら…
「お前…何をしてるんだ?シャワー空いたぞ。
先に部屋に行ってるからな」
龍はそれだけ言うと部屋に行ってしまった。
寿麻は
『取り敢えずここで考えていても仕方無い』
と思いシャワーに行った。
