アクシデントな恋


大蔵と美里の話が終わり、美里が帰った後
ここを飛び出した寿麻の事が心配で、今の状況を秘書に電話をして聞いた。

しかし…まだ、見つからないと言う返事だった。


大蔵は学長室の中を行ったり来たりと落ち着かない…
『もしも…寿麻さんに何かあったら…』

最悪の状況しか思い浮かばず…


美里が帰ってから30分もたっていないのに、かなりの時間がたったようなそんな感じだった。


大蔵は待つことを止めて探しに行こうとしていると
龍から電話が入った。


「寿麻が見つかりました。 すみませんm(__)m
今、寿麻のお母さんから連絡がありまして、実家に居るそうです。
今から迎えに行きます。

それと…潤には自分から連絡しますので、お祖父様、申し訳ありませんが、潤には寿麻の居場所は言わないで下さいm(__)m
少し寿麻と話がしたいので…よろしくお願いいたします。」


「ああ…わかった。彼方のご両親にきちんとお詫びをするんだぞ。
寿麻さんがどこまで話したかわからないが…
彼方のご両親に心配をかけないように。」


「わかっています。では…」


電話が切れると、大蔵の体から力が抜け、ソファーに倒れ込むように腰をかけた。


それを見た秘書の一人が慌てて近づき

「会長…大丈夫でしょうか?何か…」


「あー大丈夫だ。寿麻さんが見つかったと龍からの電話だ。
今探している者達に知らせてくれ…」


秘書に龍からの電話の事を伝えて、大蔵は潤の事を考えていた。