アクシデントな恋

龍と愛はカフェで寛ぐ美里を見つけた。


愛は美里に近づくとテーブルを叩き付け

「美里さん…あなた一体なんの恨みがあってあんな事をしたんですか!」


そんな愛に冷静に美里は

「あんな事とはなに?何を言っているのかサッパリ…一体何なんです?」


「惚けないでよ!あのね…」

と言いかけた所で龍が愛を遮り


「美里、いい加減にしろ!井上と言う男が全て吐いたぞ、いったい何がしたいんだ、何でこんな嫌がらせしか出来ない!
俺が憎いのは仕方ない、しかし寿麻を巻き込むな。」

「それが嫌!最近の龍は変わりすぎだよ。何があっても自分が一番で、人を庇う事なんてしなかった。
なのに…
あの子が許せないのよ。
急に入りこんで…龍を変えてしまった。
それに、良いじゃない。別に私達そう言う関係なんだから。いい加減にお遊びは終わりにして、元へ戻りましょう。」


美里は顔色を変える事なく淡々と話した。


そんな美里に愛は

「美里さん…もうわかっているんじゃないんですか?
もう戻れ無いこと…だから余計にあんな事…
でも…あんな事をする度にどんどん自分を追い込んでしまうと思うんです。
美里さん…初めて会った時は自信に溢れとても素敵な方でした。
あの頃の美里さんに戻って下さい。」


それを聞くと、ピンッと張った糸が切れる用にその場に崩れ美里は泣き出した。

そんな美里の肩を抱いて…愛は龍に行くように合図をした。

寿麻の元へ行くように…