大蔵は我に返り…
「潤…自分が何を言ってるのか解るのか?
そんな事が許されるわけないだろう。
それに、龍と寿麻さんはお互いに思いあっている。
あの掲示板は事故だと…」
大蔵がそこまで話すと
「あれは事故なんかじゃない!あの写真の相手は龍の高校からの恋人です。
それに、龍はあの人にプロポーズまでしています。」
それを聞いて大蔵は寿麻の方に顔を向け
「寿麻さん…潤の言っている事は本当かね?
潤の作り話だよな?
何で黙っている。なぜ否定しない!
今までワシを騙していたのかね?
どうなんだね!
ワシは頭がおかしくなりそうだ!
解るように説明してくれ…納得するように!」
「……」
寿麻は下を見たまま何も答えられずにいた。
そんな寿麻に大蔵は怒鳴り口調で
「黙ってないでワシの質問に答えなさい!」
寿麻は泣き出し…
そんな寿麻を庇うように潤が
「お祖父様そんな言い方をしては答えたくても答えられませんよ。
寿麻ちゃんきちんと本当の事を話すべきたよ。
大丈夫、僕は寿麻ちゃんの見方だから」
潤は優しく寿麻の座る後ろに行くと肩に手を置きながら話す用に促した。
そして…寿麻が重い口を開けようとすると
バタン!
凄い勢いで龍が入ってきた。
