芦田は友達で、アイドルで………



───それで、拒否される事がもの凄く恐いんだ。



なんだか、これじゃあ私が本当に芦田の事好きみたいじゃん。



憂鬱なため息が零れる。



好きみたい───じゃなくて、多分本当に好きなんだ。



だって、ほら?



芦田の後ろに立っただけで、心臓の音、本当に凄いよ?



おまけに、いつもなら簡単っていうか、気軽に声を掛けてたのに、声すら掛けられなくなってる。



アドも聞けないとか、私何歳だよ?もう子供じゃないんだから。



あぁもうこれは本当に好きだよ。



って事は何?



7年くらい私は芦田に片想いしてたって事になるのか。



凄い想ってんじゃん。



中学の頃、人目憚らず「大好き、大好き」言い捲ってたけど。



なんだか笑えてくる。