「何なのよ…」
あたしが溜め息を吐くと、辺りが暗くなった。
『本日はご多忙の中、神藤楓のバースデーパーティーにお越し下さいまして、誠に感謝申し上げます。只今から……』
アナウンスも無視して、麻衣子は皿を手に取った。
「こうなったらやけ食いしてやる!」
肉に野菜に魚にデザートを麻衣子は皿に取って口に含む。
『…というコトで、ピアノソナタを弾いて頂く方を決めたいと思います!』
ライトが会場内を交差する中、麻衣子は気づくはずもなく食べ続ける。
――ジャン!
『―――羽田麻衣子さん!』
――パチパチ…
そのスポットライトは麻衣子に当たっていた。
「え?え!?あたしっ!!??」
『はい。名簿の中からクジで決めさせて頂きました』

