「おい、まだ帰んねーのか?」 アイツの声がした 「もうみんな帰ったぞ?」 「うるさい」 「…これやるよ」 顔をあげると綺麗にラッピングされたチョコを持ってそっぽを向いた橋本がいた 「なに?」 受け取りながら聞くと 「…チョコ」 と橋本が少し得意げに答えた 「お前に作った」 「私に?」 「おーう」 私よりラッピング上手いし… 「食べてあげるよw」 「それさ… 本命だから」