『す、好きです!』 廊下を歩いていたら呼び止められ、 ついて来て欲しいと言われ、 現在に至る。 誰? ネクタイの色から、 かろうじて今俺に告白してきたこの子が一年生だということはわかる。 だが。 それだけ。 『話したことあったっけ?』 怯えさせないように優しく尋ねる。 嘘臭い笑顔を貼り付けて。