「木田さん外して」 そう言うと木田さんは頭を下げて出て行った。 「名前は?」 「桜井です」 「じゃあ桜井さん。アユに料理教えて」 「はい?あ、はい」 桜井さんなら怖くないだろう。 そもそも、この家にいる人でアユを怒れる人なんていない。