「……。」


遠い先にある海を眺めるだけで何も答えようとしない。


アユたちの間に生ぬるい風が吹き抜ける。



「肉じゃが……」


持って行ったよ?
そしたらサナって人が出てきたんだよ。



なんて言えるわけない。



「ん?」