【短編】七日間の天使

 ああ、絵になるなぁ…

 玄関で二人が見えなくなるまで見送りながら、一人取り残された僕は悠長にそう考えていた。

 やはり彼女は僕にとって現実離れした存在だった。

 だから、ほんのちょっとの寂しさや切なさは有ったけれど悲しくなんて無いし、むしろ彼女が彼女の空に帰れた事は素直に嬉しい。


 部屋に戻り、彼女がいつも座っていた小さな椅子に腰掛けてみた。

 窓の外には、真っ直ぐな飛行機雲が1つ浮かんでいた。