「なっ、何で不毛なのよ。いいじゃん、憧れてるだけなんだから」
「だってよ、連」
「こいつバカなんだよ。憧れて、何になるんだよ」
「イッセーさんはステージの上っていう、あたしの手の届かないところにいるってところがいいんだよ。きっと」
「なんだ、よく分かってるんじゃないか。ステージ降りたら。きっとろくでもない奴だよ」
「いや、そこまでいわれると嫌だけど。自分から近づこうとか、大それたこと考えてないんだから、夢は壊さないでよ...」
ちょっとムキになる。
何で、こんなに邪魔されないといけないのか、意味がわからない。
「...もういいじゃん、連。スイちゃんのこと、好きにさせてあげなよ」
半分喧嘩腰な会話にはさまれて、オオスミは困ってる。
