はあ…嫌だな

行きたくないな…

心はそう思っていても時間は

待ってはくれなかった。

HRの高柳先生の話が終わって

放課後になった。


いつもなら真凛と一緒に3年の階で

光太郎君たちを待っているのに

今日は違った。


私は高島せんぱいとの約束があるから

正門へと行かなければならない。

しょうがないか…

と思いながら私は重い腰をあげた。


「真凛…じゃ-彩姫行ってくるね?」


「彩姫…合流できそうならメ-ルして!」


「うん!!

真凛ありがとう♪」


私が正門に着いたときには

高島せんぱいはもう待っていた。


「ごめんなさい…待ちましたか??」


「あっ彩姫ちゃん!!

全然待ってないよ★

行こっか」


そう言うと同時に高島せんぱいは

私の手を握ってきた。


えっ…手繋がれてる??


「あの…先輩、手…」


「やだ…??

後先輩じゃなくて洋ね」


「えっ??」


「あいつらの事は名前だろ?」


あいつらって光太郎君たちの

事かな…??