「まあ、俺が身体を張ってお前の体質改善をしてやったんだから、礼は当然するつもりだよな?」
「えっ? 別に治ったと決まったわけじゃないし……」
顔を赤くしておろおろしていたひとと同一人物とはとても思えない。
御影は不敵な笑みをみせた。
嫌な予感の的中率は、残念ながらすこぶるよい。
「そっちに座れ」
顎で対面の椅子に座るよう促される。
ケガをさせた負い目があるので逆らえない。
綾菜はタオルを御影に渡すと、机を挟んだ正面に回りこんだ。
「座ったよ」
いったいなにをさせられるのだろう。
とりあえず説教だけは許してほしい。久我に散々されたばかりだ。
