王子様はルームメート~イケメン彼氏とドキドキ寮生活~


「綾菜ちゃん。選択肢は僕か琥珀しかないと思うけど、どっちがいい?」

 どちらも無理と首を振るが、真坂は意に介してもくれない。

「選ぶとかの問題じゃなくて……」

「僕は綾菜ちゃんとなら、公認カップルと噂されても大歓迎。なんならホントに彼女のひとりになっちゃう?」

「彼女のひとり……」

 彼女とは恋人と同義語でいいのだろうか。

 恋人は普通、一人だけのはず。

 自信満々の真坂と話すと、自分の常識が間違っているかもしれないと心配になる。

「ちなみに琥珀がどう思っているかは僕も知らないんだ。ねえ、琥珀は綾菜ちゃんと噂になったら困るかい?」

 真坂から話を振られ、一瞬、御影は視線をさまよわせた。