「なにそれ。 親は関係ない」 「関係なくないよ」 「あんたは甘ったれた おぼっちゃんだからそう言えるんだよ!」 ついに女が叫んだ。 杉崎が怯む。 そこへドアの向こうでまたワーワーと 叫んでいた姫が乗り込んでくる。 「おねぇちゃんはね、おねぇちゃんはね すきな人をさがしてるんだよ! おうじ探してくれたっていいでしょ!」 好きな人・・・??