おうじさまのしつけ


「お姉ちゃんって
ものしりだね」

女の子は微笑む。

私もそれにならって微笑む。


私はこの世界に比べたらちっぽけだよ。



風も少し出てきたので退散しようと腰を上げた。


「どこか行くの?」


先に立ち上がりお尻の埃を掃う女の子。


「うん」


行かなきゃ。


「好きな人探しに」