「いや…」 「ううん、まけてたよ」 姫がまたケロッとした顔で言った。 「は?負けるわけないだろ」 「ううん。ズタボロだった」 俺は二人を見ると、二人は顔を伏せた。 「俺、こんなに筋肉があってもケンカは苦手なんですよ…」 斉藤はそう言った。 こりゃ、凄い奴だ。 筋肉は飾りってか。