女の低い声が聞こえたと思ったら目の前から 良い歳した教師たちが息を切らしながら走ってくる。 うお、滑稽すぎて動画に撮ってYouTubeに載せたいかも。 「おい、戸田。菅野みなかったか?」 「いえ、見てません」 菅野ってこいつの事か。 教師たちが去ってから、俺は背後にあった空き教室をそっと開いた。 「もう行ったぞぉ。 って、あれ?」 “かくまって”と言われ、とっさにあの女子をこの教室に隠した。 その女子がいない。