俺は姫を見て頭を撫でてあげる。 「ということだ。 どうせだったら自分を さらけ出しちまえ。 結局、人と関わってちゃ ボロが出るんだからさ。 だったら堂々と 裸の王様でいろ」 その言葉にうるんだ目をした庄司は 大きくとうなずいて教室に入って行った。 「王子、カッコいい」 俺の手を握る姫が ニコリと笑って言った。 ま、お前のおかげでもあるしな。