おうじさまのしつけ


「さびしくないの?」


「へ?」



「ひとりってさびしくないの?」


「あー、まぁ、慣れちゃえば平気」


「そうなの?」


「ああ」


「そっか」



会話が止まる。

さっきまでのテンションの高さはどこへ行ったんだ?


俺はたまねぎを切りながら話し始める。