「わっ私だって来てくれないかと思って、帰ろうかと…」

菜摘は言けて止めてた

「ごめん」

やっぱり私が悪いだろう
そう思い謝る菜摘

でも待ってくれて
探しに来てくれたんだ翔

菜摘は嬉しくて微笑む

思えば私、来ないって言ったのに
探しに来てくれたんだもん

やっぱり翔は優しいよ

「まぁ良いや、どこ行く?」

立ち上がり聞いて来る翔

「翔が誘ったんでしょ」

菜摘は、クスッと笑って言った

「良いから!どこ行きたい?」

翔は、軽く声を荒げて言う

「う〜ん私遊園地とか行ってみたいなぁ」

菜摘は、少し考えて言った

「今更遊園地?」

翔は、思いもしない菜摘の行きたい場所に眉を寄せる

「いっ行きたくないなら別に行かなくても良いけどさ…行った事、無いんだもん」

菜摘は、軽くふてくされて言った

菜摘は遊園地に行った事が無かった
母が許してくれ無かったから…

「マジで、子供の時とか行かなかったのか?」

不思議そうに菜摘を見る翔

「行った事、無いもん」

信じて無いなぁ翔
うつ向く菜摘

翔は、少し間を開けて

「んじゃ行くか」

と菜摘の顔を覗き込みニッと笑った