楽しそうな生徒達を見ていると、急に自分が年をくったような気がしてきた。


俺は苦笑すると、煙草を吸うために会場を抜け出した。



「ふう…」


会場の熱気から抜け出し、ホテルの玄関先で煙草に火を点ける。


会場は暑いくらいだったから、外の寒気が心地好い。

スーツのポケットに手を突っ込み、ひときわ大きく煙を吐き出した。


その時、背後から懐かしい声が響いた。