そして、小さな冒険心と抵抗が生まれる。 不安と焦りが心の隙間を突いて、スルスルと入り込んでくる。 俺にとって、それは彼女だった。 相変わらずの真意の読めない澄ました表情と 大人に成長した魅惑的な声で、 彼女は俺にこう囁いた。 「…私、もう生徒じゃないよ?」