二人ともハッとして、窓の外を見る。 これはまずいな、と思いながら、どこかで冷静な自分もいた。 帰る方法や、妻への言い訳を思案していると、当の妻から電話がかかってきた。 「…ちょっとごめん」 彼女に断り、携帯を持ってレストランの外に出た。