「私ね、ずっと先生とこうしてみたかったの」
初めて寝た後、彼女はベッドの中で俺にそう言った。
「3年生の時にずっと付きっきりで教えてもらってたでしょ?あの時、二人っきりの教室で私、そんなこと考えてたんだよ」
本心かどうか見極めようと彼女を見つめたが、ゆらゆらと揺れ、さっきまで鳴いていたせいで流れた涙で濡れた瞳からは何も読み取れなかった。
「…先生は、あの時、何考えてたの?」
俺は答える代わりに、彼女を引き寄せてこれ以上話せないように口を塞いだ。
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