私は今病院にいる。

検診の日だからだ。

『西島さん。もういつ生まれてもおかしくないわね。

いろいろ心の準備をして置きなさい。』

そう・・・私はもう16歳になっていた。

そして・・・先生と籍を入れた。



「ただいまー」

『お帰り。カナ。』

「もういつ生まれてもおかしくないって・・・!」


『ホンとか??
楽しみだな。』

「うん。
龍は最近忙しそうね・・・?」


私は先生の事を《龍》と下の名前で呼んでいた。

いつまでも先生と呼んでいると、産まれて来た子が戸惑うからっと

龍が言ったからだ。



それの龍は今も私がいた中学校で働いている。

もちろん教師として。


それが何より私にとって嬉しい事でもある。