家に帰ると高木さんがあの公園に向かうのが見えた。
いつもと少し様子が違った高木さんの後を私は追いかけた。
「・・・高木さん??」
『・・・長原さん・・・』
「どうしたんですか??
元気ないみたいだったから・・・」
『職場で少しもめてね・・・
まぁ。生徒となんだけど・・・』
「・・・私には何もできないけど、高木さんが私にしてくれたみたいに、
話を聞くだけならできますから・・・
私でよかったら何でも話してください!!!」
『・・・ありがとう。
・・・さっき長原さんに会った時に、気づいたけど・・・
泣いてた???』
「・・・えっ??」
『涙の後があったから。』
「・・・高木さんは・・・
優しすぎですよ・・・
自分の事でも悩んでるのに・・・
私の事まで気にかけてくれるなんて・・・・
だから私はそんな高木さんの優しさにいつまでも・・・
甘えてしまうのかも知れませんね・・・」

