次の日、私とユカは近くの産婦人科に向かった。
もちろん先生には秘密。
先生の診断は…
『…妊娠されてますね。』
「本当ですか…?」
『あなた。まだ中学生よね?
どうするつもり?
相手の人は?
この事知ってるの?』
「少し時間を下さい。」
『あなたの場合。
今8周目だから、
また再来週診察に来て。』
「はい…
ありがとうございました。」
『カナ…
これからどうするの?
先生に言うよね?』
ユカの言葉に私はすぐ答える事が出来なかった。
「分からない。
でも…
私には…お腹の子を殺すなんて出来ない。
先生にも迷惑かけたくない。」
『でも!!』
「ごめん。ユカ。少し時間ちょうだい!
今日はありがとう。」
私はユカと別れた。

