桜の花びらが散っている
(また春が来たのね。)

礼花は春の風が吹くなか、校門をくぐり学校に入って行った。

礼花にとって高校に入って二度目の春になる。

4月にはクラス替えがあるが礼花にはそんなこと関係なかった。

(誰と同じクラスになろうが私には関係のないことだわ)

歩いて教室に向かう礼花を生徒たちはちらちらと見ていた。

実のところ礼花は学校で評判の美人なのだ。

しかし周りに冷たいその性格から近寄るものは誰もいなかった。

それでも礼花はそれで良いと思っていた。

他人との余計な関わりを持ちたくはなかったから。

(今年もまたいつも通りの年になるわ。)

そう思いながら、黒く長い髪を風になびかせ教室に入って行った。