俺はこの時気付いてなかった。

気付いていたら,こんな想いしなくてよかったのに....




俺と正太郎は,いつも通りに部活をしていた。

しかし今日の正太郎は違った。

恐ろしいくらい気合いが入っていた。

本当に単純すぎる…(笑)

『今日の正太郎見てたら面白いよ』

『え~本当??』

『うん(笑)』

『マジかぁ~』

『よ~し10分休憩』

『ハイ』

休憩が入ったので,俺は顔洗いに行った。

正太郎は,彼女とイチャついていた。

『まったく~正太郎は~(笑)』

顔洗っていると,梨杏ちゃんが近づいてきた。

『どうしたの?』

『あのあの……これ..使って下さぃ..』
と言ってタオルをくれた。

『あっ!!ありがと。』

『ぃぃぇ......』

『梨杏ちゃんは真由美ちゃんと仲いいんだね』

『あっはぃ....』

『梨杏ちゃん大丈夫??(笑)』

『えっ..あっはぃ..』

『梨杏ちゃん面白いね(笑)』

『えっ..はぃ...』

『ぷぷっ,マジ面白いよ』

『あありがとうござぃます..』



『よ~し集合!!』



『あっやばッ!!集合がかかった。じゃぁまた後でね。』

『あっ..はぃ..頑張ってくださぃね..』

『うんありがとね』


梨杏=面白い。
あの時の俺には,そんなイメージしかなかったよ。
梨杏ごめんね……