「どうした?」
「大丈夫なのです!」
そう言い切って、満面の笑み。
しかし俺はいきなりの脈絡のない台詞に目をパチクリ。
何が……大丈夫?
「マスターたちは夢見屋なのです」
「うん?知ってるけど…」
リアルは何が…。
何を伝えたいんだろう。
「夢見屋という存在に生まれ、夢見屋として生きてきましたです。
りょうた様の産まれてくるずーっとずっと前から。
そしてリアルもずーっと昔からマスターと一緒にいるです。
それでも、マスターは最近、とても楽しそうなのです。今まで見たことないくらい。
それは確かにりょうた様の力なのです。
りょうた様…何も出来ないなんて無いのです!
リアルたちは、」
そこで一度言葉を切って、リアルはとても大人っぽく、けれど子供のように笑った。
「リアルたちは、りょうた様大好きなのです!」
「っ、」
嗚呼、なんて
なんて、綺麗なのだろうか


