カランコロン

店特有の音を響かせて1人の男が出てくる。


「ありがとうございました。」


店の中からは店長ではなく昨日の声。

…ということは。


閉まりそうな扉を再び引いて中に入る。


「いらっしゃいませ。あ、またいらしたんですね!」


「うん。それよりさっきの奴お客さん?」


「はい」


「ふーん…」


なんだかやけにスッキリした顔をしていたな……。