慣れているのか…
佐伯原さんはどんどんと森の奥に進んで行く。


真希は、ついていくのがやっとだった。


「もう何処ここ」


諦めてもう戻ろうとしたとき、
「約束が違うじゃないか」
と、怒鳴る佐伯原さんの 声が聞こえた。


「え…?」


温厚そうな佐伯原さんがあんなに怒るなんて、
一体誰と話しているのだろう?


私は、奥に入って行った…。