魔王様の好きな人





コンコン。
「失礼します。」



沈黙を破るかのように、

可愛らしい女のメイドさんが入ってきた。



歳は、私より少し上かな?


全体的な雰囲気が、柔らかな人。



「初めまして。真希様の身の回りのお世話をさせていただきます。テアとお呼びください。」




笑顔可愛すぎ。
「初めまして。真希です」



パァと真っ赤になるテア。


「あのー。」




私が呼びかかけると、


真っ赤になった顔を抑えて、
「…んな、なんでもありません。」



と言って食事の準備をしてしまった。



「…なんでしょうあの、澄みきった笑顔。あの笑顔を見せられたら、魔王様でなくともひかれるというもの。」



「え?何かいった?」



「何でもありませんわ。」



独り言を言った直後の魔王様の視線が痛いのなんの……。