落ち着いた雰囲気で意外と若い先生は待合室で記入した問診票と神夏の顔と机に置かれたパソコンの画面を交互に見ながら、今迄の経緯について詳しく尋ねられました。

その結果…

「鬱病、ですね」

先生は優しい表情でそう宣言されました。

鬱病かぁ…なんか御洒落ぇ、

とか訳分らん事を考えながら更にあれこれ話をして、これからの治療方針を決めて行きます。

さて、鬱病って宣告された訳ですが、神夏は鬱病って言う病気は憂鬱の酷い奴かな?って言う程度の認識しか御座いませんでした。