田舎のあぜ道を歩き続ける。


やはり昔住んでいた都会とは違う。


以前の家からは5分の位置にコンビニがあったが、今は15分かけてスーパーまで買出しだ。


「こんにちわ」


すれ違う人々はみな挨拶を交わす。


たとえ知らない人だったとしても、笑顔を向けてくれるのだ。


こんな人間ともゴミともつかない僕にさえ。



誰にあっても顔を覚えられないように俯き加減で歩く、歩く、歩く。


暑い。でも歩くんだ。


つらくても、苦しくても、進み続けなきゃいけない。