すでに時刻は4時過ぎ。


少し遊びすぎたようだ。


僕は足早に部屋に戻り、買い物袋を引っつかんで玄関へ急いだ。


四時とはいっても夏の昼は長い。


太陽はだいぶ西に傾いたが、強い日差しは現役のようだ。



この退屈しない日常の中に、僕は何のために身を置いているんだろう。


何かを求めて?いや、得られるものは少ない。


何かを探して?いや、僕が探しているものはここじゃ見つからない。


じゃあ、何かから逃げて?



そこまで考えたところで、僕は思考をやめた。