深く溜息をつくと、レイは不満そうに顔を歪めた。 「溜息とかやめてよ。そういうのは大人のすることだよ」 「僕らだってあと二年で大人だよ」 「嘘つき。大人にはならないって約束でしょ?」 そう言いながら、レイは僕に歩を進める。 後ろでクロが息を呑んだのがわかったけど、振り向かなかった。 ていうか、逃げればいいのにと思った。