「大体、アイツはどこにいるんだよ」


「知らない。リンがどこかに連れていったんだろう」


「二人きりになりたいってことは……どこか静かな場所だよね」


「クロは初めてきた場所だからキミが案内してくれ」


「えー……」


二つの小さな影は、のそのそと前進を続ける。


やがて二人が開けた場所に出ると、そこではまたもや死闘が繰り広げられていた―――。