それでも、おかしくなってしまった僕の口は止まらない。 「リンだってわかってるんだろ?こんなのお互いに苦しいだけだ。 時間の無駄だよ。彼はもうここにはいない。 リンの中の『にぃに』には、もうこの世には―――」 「うるさいっ!!」 聞いたこともないくらい恐ろしいリンの怒号が響き渡る。 心臓がドクンと大きく波打った。 「うるさいうるさいうるさい!! どうしてそんなこと言うの?そんなのにぃにじゃない!!」 リンは頭を抱え、その場にしゃがみ込む。