「Aに尋ねても無駄だ。食事関係はまず俺に聞け」 出た、彼が『E』だ。 年齢は20歳。 自分のことを料理人だと思っていて、食事のとき以外はほとんど出てこない。 立ち去ろうとするEを慌てて引きとめ、もう一度聞く。 「じゃあ、Aじゃなくて君に聞くよ。夕飯は……」 「きゅうりのサラダ。きゅうりは夏が旬だからな」 「そうだね。参考にさせてもらうよ」 ここはさっさと退散したほうがよさそうだ。