「さっきテレビでやっていたのだ。トマト味の赤い食べ物で…… 長いうどんと蕎麦の中間みたいなやつだったぞ」 「さいですか。って、あれ?クロはまだスパゲッティ食べたことない?」 「君は和食ばかりだからな」 「じゃあ今日はトマト味のスパゲッティにするよ」 クロの頭をポンポンと撫でて立ち上がる。 トマトスパゲッティなら麺とトマトピューレとひき肉と…… 頭の中でレシピを構築しながら歩き出す。 ふと振り返ると、クロはすでに夢の中だった―――。